カウンセリングの進め方やカウンセラーがどんな役割を果たすのかについてご説明します。
自分を守るための方法をより良くしていくことです。
いじめやパワハラ、DV、虐待など現実に人権侵害が行われている場合は行政機関の方が適任と思いますが、それが過去に受けたものだったり、自分に厳しすぎて自分で自分を苦しめてしまっている場合はカウンセリングのような抽象的な方法を用いないと心の修復ができません。
またおそらくカウンセラーはもう一人の自分を代弁しています。「休みたい」とか「疲れた」とかつぶやいているもう一人の自分と対話することで、健康や人間らしさといった価値観と向き合うことになります。
話す内容を特に決めてきていない方にはまず来談動機をお聞きします。
相談するまでにいろいろな出来事が起こり、自分なりに対処しようとしたり誰かに相談なさったことと思います。
そのような取り組みの良かった点と課題を整理することで自分を支えてきたことがはっきりしてきます。
またカウンセラー自身の視点からお話します。私が今興味を持っているのは「甘え方を中心とした対人関係のこと」や「発達障害などを背景とした認知のこと」や「組織風土やリーダーシップ」ですので、そのあたりからお話することが多いです。
それくらいなら自分でできそうと思われるかもしれませんが、心の中に深く入っていく作業は時に危険を伴いますので、専門家の手を借りた方が安全です。
またカウンセラーは普段からそんなことばっかり考えているので手際が良いと思います。
話をどこまで深めていくのかはお客様の現実生活との相談になります。
現在の健康度、心理的スキル、お仕事の忙しさ、今回限りの相談なのか何回通えるのか等考えながら、当面の目標と今何をすべきかを提案します。
同意していただけたら、具体的にどういう手順で進めていくか話し合います。
カウンセリングが他の健康法と違うのはカウンセラーと対話することです。このことが独自の効果をあげます。
カウンセリングが進んで、「自分なりにやってみよう」という意欲が強くなってくればカウンセリングの終了です。一度で終わられる方も多いです。
継続される方は2〜4週間の間隔で行うことが多いです。少し間があくので、「宿題」を設定したりしています。
カウンセリングを受けてどんな成果があったか、どんなことを身につけたか人に説明できるようになったら卒業でしょうか。