心理リハビリテーションとは、姿勢の歪んでいるところを矯正して、気持ち良い体になる心理療法です。「動作法」という心理療法を用います。
1964〜6年、埼玉県の施設で脳性マヒの人に催眠療法を行う研究が行われました。
その研究では、催眠をかけると動かなかった腕が動くようになり、催眠を解いて覚醒状態になると、また動かなくなるという結果となりました。
このことは脳性マヒの人の動きにくさは、緊張によるものであり、心理的要因が大きいということを示していました。
九州大学・心理学講座 成瀬悟策先生を中心にした研究グループは、この研究結果を受けて脳性マヒの人へのリラクセーション及び動作学習方法として、「動作法」を開発していきました。
動作法は現在では脳性マヒだけでなく、自閉症やスポーツなどに応用範囲を広げていっています。
緊張は広い意味での対人関係で、相手を信頼できていないときに起こります。試験や面接など自分自身が試されている時にはことに強くなります。
動作法のなかで行われる数々の動きのなかでも、セラピストを自分を支えてくれる存在として信頼できるとリラックスでき、信頼できないと緊張が解けないという対人関係体験をします。
信頼するとはどういうことか理解できるようになると、日常場面での緊張コントロール力が向上していくことと思われます。
また自分の緊張に気づいて、緊張の解き方を工夫していくという、自己学習の側面もあります。以下は、技法の概要です。
お客様の体に合わせてメニューを決めますが、以下はメニューの一例です。
体の過緊張からくる凝りなどの不快な症状に有効です。